キリがないリスク対策!どこまでが妥当なのか

リスク対策には、コストがかかりますので、すべてのリスクに対して、完璧な対策を実施することはできません。

従って、かかるコストと対策後の効果のバランスでどこまでリスク対策すべきかを決定します。

リスクに価値をつけるとして、どのくらいの値打ちがあるのかを査定するということです。

イメージしやすいように、我々の生活に置き換えて考えてみましょう。

生命保険の入院保険を考えてみます。

入院保険は、ケガや病気などで、入院した際に、入院に際する費用や、仕事を休んだ間の収入を補てんしてくれます。

どの程度の保障にするか、つまり、掛け金をいくらにするかで、どの入院保険に加入するかを決定すると思います。

また、保障期間中に入院しなかった場合のことも考え、もしかしたら、保険料が無駄になるかもしれないというデメリットも考えるでしょう。

入院をリスクと考えれば、リスク対策にかけるコストも考え方は同じです。

リスクが発生した際に、リカバリーなどにかかる余計なコストは、入院に際する費用です。

リスクが発生した際に、計画した作業が中断され、もとの計画通りに戻るまでに要する時間やかかるコストが、仕事を休んだ間の収入です。

これら2つのことを影響度(影響金額)と言います。

リスクが発生する可能性は、入院する可能性に相当します。

これをリスクの発生確率と言います。 リスクの価値は、発生確率と影響度(影響金額)をかけて算出します。

 リスクの価値 = リスクの発生確率 × 影響度(影響金額)

各リスクに対して、リスクの発生確率と影響度を見積り、リスクの価値を算出した結果で、どこまでリスク対策するかを決定します。

発生確率と影響度は、数値で見積ることができればベストですが、正確な数値が見積もれる可能性は相当低いと思いますので、数値にこだわらずに、大・中・小や高・中・低などとするのが現実的です。

例として、以下の表のようにまとめると良いでしょう。

具体的な適用例

前述した表は、発生確率・影響度マトリックスと言いますが、すべてのリスクに対して一律である必要はありませんし、プロジェクトの特徴によって、変化があるのが当然です。

品質に強い制約があるプロジェクトは、品質に関係するリスクに対しては、別のマトリックスになりますし、品質・納期・コストそれぞれ異なる特徴があれば、各々にマトリックスが存在します。

最後に、以前に紹介したリスク管理表に、発生確率・影響度マトリックスを追記した表をサンプルで紹介します。

PMBOK知識エリア リスク内容 品質 コスト 納期 確率 影響
品質 ●●●●● -
的資源 ▲▲▲▲▲ - -
コミュニケーション ■■■■■■ - -

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