統合マネジメント
前回 の続きです。 前回は、まず、全体ボリュームを把握してから、その後の計画を見直すようにWBSを作成することを書きました。 今回は、把握したボリュームを数字で覚えることをお勧めします。 システムの機能数 WBSのワークパッケージの数 作成する成果物の数 アカウ...
スコープマネジメント
以前の 漏れのないスケジュール作成法 でWBSの作り方を解説しましたが、このような上位目標から詳細化する作成法ではなく、詳細作業をフラットに洗い出していく、積み上げ型でWBSを作成した場合、作業の実行順序を上から順番に実行してしまいがちです。 これは本当によくあることですが...
プロジェクトに失敗はつきものです。 プロジェクトの成功確率のこともありますが、プロジェクト遂行中に、小さな失敗は多くあります。 判断を誤った。 指示を間違えた。 言わなくてもいいことを言ってしまった。 などなど、あげればキリがありません。 プロジェクトを任されたとき...
明日を夢見るから、今日が変わらないんだ。 これは、SEKAI NO OWARIの「銀河街の悪夢」の歌詞ですが、この歌を初めて聞いた時は、なるほどなーとうなってしまいました。 この歌詞は、こう続きます。 僕らが動かせるのは、今日だけなのさ。 プロジェクトマネジメントに通...
経験の浅いプロジェクトリーダーが私のところに、相談にきた。 担当しているプロジェクトがうまくいっていないという。 原因は何かと尋ねたら、自分が立てた計画が甘いからだと言った。 計画が甘いとわかっているのであれば、対策は見えているようなもの。 ではこれからどう対策するの...
調達マネジメント
ベンダーマネジメントまたは、ベンダーコントロールと呼んでいる会社も多いですが、ベンダーマネジメントとは、簡単に言うと、SIserなどのベンダーにプロジェクトの最後まで一緒にやり遂げることを言います。 そんなの当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、これが意外と難しいん...
「現時点では、まだ情報が足りないので、判断できません。」 「もう少し詳しく調べてからでないと、どっちが良いと言えません。」 決められない人が良く言うセリフです。 このような発言をした際に、 「じゃあ、情報があれば決められるということだね。」 「どんな情報があれば決められる...
ステークホルダーマネジメント
進捗報告、設計書のレビュー、上司やステークホルダーへの報告など、様々な場面で、資料の説明を受けることがありますが、多くの人が、資料を一生懸命に説明しています。 たくさんの時間をかけて、考えて、苦労して作成した資料ですから、すべてをくまなく説明したい気持ちは非常によくわかるの...
品質マネジメント
システムの品質の最後の砦は、テスト工程です。 テスト工程では、本番で不具合を発生させないために、すべてのバグをつぶすことが目標となります。 良く、「テストでバグが無かった」と喜んでいる人がいますが、この考えは間違っています。 バグがでなかったのは、テストのやり方が間違っ...
ステアリングコミッティとは、大規模プロジェクトでステークホルダーの代表者が参加して、プロジェクトの意思決定を行う委員会のことです。 通常は、部長級や役員などが参加し、プロジェクトの方針や方向性などについて、決定します。 PMが進捗状況や課題、リスクなどを報告し、今後の対応...
コストマネジメント
経験曲線効果とは、生産量を2倍にするとコストが20%~30%低減するという経験則です。 一般には、工業製品などの大量生産される製品についてこの経験曲線効果が発揮されると言われています。 システム開発のプロジェクトにおいても、この経験曲線効果を発揮することができます。 み...
以前の記事で、 精度の高いコスト見積りは、経験をもとにすること を書きましたが、PMBOKによると、プロジェクトの立ち上げ当初の見積り誤差は、±50%であるとされています。 また、この見積りを超概算見積り(ROM:Rought Order of Magnitude)と呼びま...
以前の記事で、 「ねらいの品質」と「結果の品質」 について書きましたが、プロジェクトにおける設計品質を上げるには、レビューの品質をあげるしかありません。 設計するSEの能力がとても高く、レビューがなくても最初から高い品質の設計ができれば言うことありませんが、そんな高スキルを...
プロジェクトコストの見積もりが正確にできるのであれば、そのプロジェクトはほぼ間違いなく成功します。 ある調査によると、見積もりが正しければ、プロジェクトの成功確率は80%だそうです。 ですが、プロジェクトは不確定要素が必ずありますので、正確な見積もりなんてできるわけがない...
プロジェクトを立ち上げ、リソースを調達する際に、RFP(提案依頼書)で、SIerを比較します。 複数の評価項目に、採点基準を準備し、各社の提案を数字で点数化して、合計点などで比較することが多いと思います。 公平に、あるいは、客観的に判断して、関係者の誰もが納得する方法と言...
人的資源マネジメント
今朝、ラグビー日本代表のW杯2015イングランド大会が終了しました。 歴史的快挙と報じられていますが、本当にすばらしい戦いだったと思います。 私は、ラグビーのことはほとんどわかりませんが、ラグビーW杯における日本代表の戦いぶりをニュースで拝見し、すっかりファンになってしま...
コミュニケーションマネジメント
コミュニケーションのツールと言って、すぐに思いつくのは、メールや電話でしょう。 もしくは、コーチングやティーチングなどの手法でしょうか。 これらのツールは、言葉を話すことに主眼を置いたツールです。 会話によらないコミュニケーションもあります。 今回は、コミュニケーショ...
多くの方が、要件定義に苦労されているようです。 一昔前は、IT化といえば、効率化、省力化が狙いでしたが、最近では、経営とITの融合をテーマに、戦略的IT投資が盛んになっています。 つまり、IT化の目的は多様になり、要求が複雑になっています。 それだけ、要件定義は難しくな...
課題の解決策を考えるとき、否定的な側面から考えることがほとんどだと思います。 例えば、不具合が発生したので、不具合が発生しないような対策を考える。 つまり、不具合が発生することは悪いことだ=不具合を否定する。 この考え方は、いたって正常であり、ごく普通のやり方だと思いま...
パレートの法則とは、80:20の法則とも呼ばれていて、20%の原因が80%の影響を与えていることをいいます。 例えば、売り上げの80%は、全顧客の20%の人が購入しているということです。 イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見したことから、パレートの法則と呼ばれて...
システム開発の要件定義フェーズでは、ユーザに決めてもらうことがたくさんあります。 中には、なかなか決めてくれないユーザもいます。 あの手、この手で催促したり、「決めてくれないと納期に間に合いません。」と脅迫めいたことを言っても、「もう少し待って」と返事するだけ。。 そ...
スタートアップミーティング、ラップアップミーティングというのをご存知でしょうか? スタートアップミーティングを朝会、ラップアップミーティングを夕会と呼ぶ場合もあります。 朝会、夕会とは、毎朝・夕方にメンバーが全員参加して行う短い時間の会議です。 スタートアップミーティン...
秘密保持契約とは、NDA(Non-disclosure agreement)とも呼ばれ、企業秘密情報や個人情報など、業務によって知り得た情報を第三者に開示したり、提供したりしないという契約です。 機密保持契約、守秘義務契約ともいいます。 この契約は、いつ締結するのが妥当か...
外部からリソースを調達する場合、請負契約か準委任契約のどちからで契約します。 請負型か準委任型はどっちが良い悪いではなく、契約する業務内容によって、使い分けます。 請負契約とは 請負契約とは、請負人(リソースを提供するベンダー)が、成果物を作成し、発注者は、成果物に対...
タイムマネジメント
やることがたくさんあるが、許された時間には限りがある、どれからやるべきか、どこまでやるべきか、とても悩みますよね。 アメリカの第34代大統領アイゼンハワーは、物事の優先順位をつけるためのマトリックスを示して、部下に実践させました。 このマトリックに従って、優先順位...
以前に、 組織のライフサイクル理論 のことを書きましたが、今回は、タックマンモデルをご紹介します。 タックマンモデルとは 心理学者のB.W.タックマンの理論で、チーム(組織)は5つのステージで進化するというものです。 結成されたチームは、最初から100%の力が発揮できる...
リンゲルマン効果とは、ドイツの心理学者であるリンゲルマンによって証明された、社会的手抜きと呼ばれるものです。 リンゲルマンは、綱引きの実験を行い、1人で綱を引く場合、2人で綱を引く場合と徐々に人数を増やしていくと、人数が増えるにしたがって、1人が力を抜くようになるというもの...