要件定義では対象範囲の境界を明らかにするべし!

多くの方が、要件定義に苦労されているようです。

一昔前は、IT化といえば、効率化、省力化が狙いでしたが、最近では、経営とITの融合をテーマに、戦略的IT投資が盛んになっています。

つまり、IT化の目的は多様になり、要求が複雑になっています。

それだけ、要件定義は難しくなり、あいまいなままプロジェクトを進めるとほぼ間違いなく火を噴くことにつながります。

要件定義フェーズの最初にやることはやらないことを決めること

要件定義フェーズで最初にやるべきなのは、やらないことを決めるということです。

プロジェクトの関係者が当たり前だと思っていても、その当たり前のことを文書化しておきます。

例えば、販売管理システムの要件であれば、「生産管理システムに関係する部分は対象外とする。」などが相当します。

これは、少しおおざっぱな例ですが、誰もが当たり前と思っていても、要件定義を進めているうちに、徐々にその当たり前が崩れていきます。

文書化して、合意しておくことで、最初に決めたことに立ち返っての定義ができるようになります。

要件定義のキモは対象と対象外の境界線を明らかにすること

プロジェクトで最初に行う要件定義は、あまり具体的ではなく、抽象的で大くくりの要件です。

システム開発の工程が進むにつれて、徐々に詳細になり、具体的な機能として定義されていきます。

このことを段階的詳細化と言い、PMBOKにも記載されています。

ですので、最初の要件定義でやるべきことは、範囲を決めることであり、対象と対象外の境界を決めるという作業です。

図で表すと以下のようなイメージになります。

ただし、境界を決めたとしても、境界線自体も具体的ではありませんので、今後の判断基準となるような決め方をしてください。

0 件のコメント :

コメントを投稿